今回の秋研は私にとって初めての現場だったので、分からないことも多く目の前の作業に精一杯だったのですが、大変刺激的で良い経験ができました。最初はけがいたり釘を打ったりするのも新鮮で、ビスを打つこともままならない状態でしたが、先輩方や同期に教えていただきながらタタキに参加しているうちに、慣れなかった工具がいつの間にか手に馴染み、完璧には使いこなせていませんがインパクトでもある程度打てるようになっていました。特に思い入れが強いのは3日ほどかけて描いた棚の模様です。慎重な筆運びを要したにも関わらずなかなか金色が目立たないため、何度も塗り重ね最終的に本番の照明頼みというかたちになりましたが、その分照明で綺麗に模様が浮かび上がった時は嬉しかったです。小屋入り中は想像以上にタイトなスケジュールに加え力仕事があって大変でしたが、大勢の人と協同して作業するにつれ舞台の全貌が見えてくることに感動しました。2ヶ月と少しの間でしたが、これほど多くのことを吸収して思い出がたくさんできたことに驚いています。まだ未熟なので秋研で学んだことを活かし、今後も精進したいと思います。
『まちぼうけ』スタッフ
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